フリーランスが報酬の中から納付するものとして所得税、住民税、国民年金、国民健康保険がありますが国民年金と国民健康保険について少し詳しく書きたいと思います。
所得税、住民税についてはこちらを参照ください。
国民健康保険
これまで会社員であればいわゆる社会健康保険に加入できていましたが
会社をやめて個人事業主(フリー)になると代わりに国民健康保険に入ることになります。
まあ元々社会人になる前は国民健康保険だったわけで元に戻るわけですね。
ちなみに今は国民健康保険も社会健康保険も現役世代は自己負担3割ですが
社会健康保険のほうは昔は自己負担1割(!)でいい時代がありました。1996年まで。
その後2割負担になったと思ったらあっという間に3割負担となりました・・・。
国民健康保険は確定申告での所得がベースになって算出されますが(課税所得じゃなく所得ベース)計算方法は国民ってつく割に各市区町村によって変わります。
所得と課税所得について
それに家族の人数や40歳超えると介護保険料が加わったりによっても違いますので計算方法は各市区町村のホームページ参照してくださいなんですがけっこういい額になります。独身だったら所得の10%前後くらいが目安でしょうか。
保険料の半分は会社が出してくれる社会保険ですら高いと思うのに全額自腹ですからね。
※社会保険には社会健康保険以外にも厚生年金保険、介護保険、雇用保険がありこれらは会社が保険料の半分を会社が負担してくれます。
ただ本来自分がもらうはずだったお金を名目変えて会社が払ってくれてるようにみせてるだけだって説もあります。
国民健康保険料の払い方
国民健康保険料は6月と11月に5回分づつの納付書が郵送されてきます。
住民税同様こちらも確定申告の後に来るわけですね。
納付書は年10回分(6月から翌年3月まで)あってそれぞれの納付期限までに払う、という形になります。
10回分なので国民健康保険料を10等分した金額を1年かけて払うということになります。もちろん一括払いもできます。
ただ一括払いしても国民健康保険は国民年金と違って割引はありません・・・。
金融機関やコンビニなどで納付書を使っての現金納付の他、Pay-easy、nanacoでの支払いができます。手続きを行って銀行からの引き落としもできます。
クレジットカード払いもできるようですが自治体により制度が違うようです。
※Pay-easyはネットバンキングやATMから支払いができるものでコンビニや銀行に行かなくても済む支払い方法。
nanacoはセブンイレブンが発行する電子マネー。支払いはできますがポイントはつきません。
国民年金保険
これまで会社員であれば厚生年金に加入できていましたが
会社をやめて個人事業主(フリー)になると代わりに国民年金に入ることになります。
まあ元々会社員になる前は国民年金だったわけで元に戻るわけですね。
国民年金は20歳以上60歳未満のすべての人が加入して、60歳まで保険料を支払います。
国民年金保険料は国民健康保険と違って全加入者誰でも同じ金額ですがその金額は年度ごとに変わります。
平成17年度以降毎年280円づつ上がって平成29年度の16900円で打ち止めのはずでしたが
それを過ぎた今でもなぜか変動しています。
名目賃金の変動に応じて毎年変わるらしいです。
2020年度(令和2年)は月額16540円です。(16900円より安い)。
国民年金保険料は年度ごとに決まるので4月から翌年3月までが同じ金額になります。
国民年金は将来いくらもらえる?
国民年金は20歳から60歳までの40年間保険料を全額支払うと、65歳から支給されます。
ただ支給額はその時の世の中の賃金や物価によって毎年見直しが入ります。(マクロ経済スライドという仕組み)
2020年度の金額だと月額満額で65,141円。年間だと78万1692円となります。
(減額されますが前倒しで60歳からもらったり、逆に65歳以降にもらったりもできます。こちらは増額される。)
会社員時代は国民年金でなく厚生年金ですが厚生年金を支払っていれば国民年金も支払っていることになり、加入期間としてちゃんとカウントされます。
国民年金保険料の払い方
これも納付書が郵送されてくるんですが
金融機関やコンビニなどで納付書を使っての現金納付の他、Pay-easy、nanacoでの支払いができます。手続きを行って銀行からの引き落としもできます。
クレジットカード払いにも対応してます。
また毎月払いだけでなく6カ月分、1年分、2年分を一括で前納することもできます。
こちらは国民健康保険と違って一括で前納したほうが割引が適用されてお得になるようになってます。
私も2年分前納にしています。
各納付時期まとめ
フリーランスが納税するもの – 所得税と住民税はどれくらい?
でも記載しましたがフリーランスが納付すべきもの4つの時期、期限をまとめたものを以下に記載します。
所得税 | 住民税 | 国民年金 | 国民健康保険 | |
4月 | ○ | |||
5月 | ○ | |||
6月 | ○ | ○ | ○ | |
7月 | △ | ○ | ○ | |
8月 | ○ | ○ | ○ | |
9月 | ○ | ○ | ||
10月 | ○ | ○ | ||
11月 | △ | ○ | ○ | ○ |
12月 | ○ | ○ | ||
1月 | ○ | ○ | ○ | |
2月 | ○ | ○ | ○ | |
3月 | ○ | ○ |